2015年1月6日火曜日

ELPA ER-21T-Nの分解1

 昨年2014年10月に購入したELPA ER-21T-Nですが、中波(AM)は普通に聞こえるのですが、短波帯の感度があまり良くないように感じていました。 前回の記事「ER-21T-Nの感度調整」で分解をしていますが…今回は3枚におろしています。

※お約束ですが、分解される場合は自己責任でお願いします


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いきなり、バラバラに分解した画像ですが…バーアンテナまで外してしまいました。
※バーアンテナは外す必要はありません。

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液晶ユニットを外したラジオ基板です…糸を外してしまうと面倒になるので今回は眺めるだけにしておきます…(^^ゞ

4個並んでいるのは短波帯のコイル群(OSC)です…SG(シグナルジェネレータ)を持っていないし、推測ですが…短波帯の感度が悪いのは、多分OSCコイルの調整で感度の改善が有るだろうと思っているのですが、今回はスルーして、次回に持ち越しです。
※「ELPA ER-21T-Nの分解2」でOSCコイルの調整をしております。個人の方の情報によると、赤は中波(AM)用、黒・桃・緑が短波用と書かれていました。

インターネット上の情報ではこのラジオは音が割れるそうでスピーカーを交換された情報もありますが…確かに薄いスピーカーが使われていました。

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液晶ユニットを元通りに組み込みます…ネジで3箇所止められていますが、2箇所は基板に矢印が印刷されています。1本はスポンジの下に隠れていますので、少しスポンジを切り取って外しました。

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基板裏側です。 中波(AM)の感度調整はバーアンテナを上にした時に、左下のAM・ANTトリマーを調整するのですが…私はSG(シグナルジェネレータ)は持っていないので、実際に放送を受信しながら、低い周波数で調整し、高い周波数で再び調整をしました。

灯台放送を聞きたい場合は左下のトリマーAM・OSCを少し調整すると周波数が拡大されます。

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中波(AM)バーアンテナです。 取り外してしまったので、元の位置に戻しますが、左右に1,2ミリ動かすと受信感度が変わります。 調整後にパラフィン(ろう)を半田ごての熱で溶かして、再び固定しました。

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手前の茶色の電線は切れてしまったアンテナ線です。 今後も分解する予定ですから、少し太い電線に交換しました。 

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熱収縮チューブで簡易アンテナ(約1m)の末端処理をしてみました。

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元通りに組み立てて、CRI・中国国際放送を受信中の様子です。


簡易アンテナだけで受信感度の改善に効果が有るのは分かっているのですが…フェージングの谷間に入ってしまうと信号がプッツリ途切れてしまいます。

aitendoのDSPラジオキット(AKIT-6955)は、付属の20cmロッドアンテナだけで、CRIは30dBμから45dBμ位の信号強度で入感します。 SINPOコードのSで表すとS2からS3くらいで、フェージングの谷間に入ってもプッツリ途切れてしまう事は無いのです。

 ER-21T-Nも条件が良ければ(フェージングの山の部分になると)TUNEが表示される時も有るのですが…日中のラジオNIKKEIなどは、絶対的に感度不足のような気がしてなりません。

続きは「ELPA ER-21T-Nの分解2」をご覧ください