2014年12月19日金曜日

ラジオと少年のロマン

※表題にラジオ少年と書いていますがBCLブームの頃(1975年頃))に3バンドのラジカセで短波放送を聞いていた電気知識の無いガキの事です…それから40年ほど長生きしてしまいましたが、未だに知識は上達しそうにありません。 本物のラジオ少年とは真空管ラジオを自作され、電気知識が豊富な、もう少し上の世代の方(60代から70代のシニア層の方)を指すと思います。

続きをどうぞ…

 中学生の頃の楽しみと言えば、ラジオのチューニングダイヤルに全神経を集中させて、雑音の中から微かに聞こえて来る未知の放送局が聞こえた瞬間が最高の喜びだったかも知れません…その頃の少年は金庫のダイヤルみたいに目盛りが付いた大型ダイヤル(バーニアダイヤル)のラジオに憧れたのですが…当時の短波ラジオはかなり高価だったので、お年玉を貯めても買えなかったのです。大型のチューニングダイヤル(バーニアダイヤル)は少年のロマンだったのかも知れません。
全画面キャプチャ 20141219 214040.bmp

憧れと言えば、周波数カウンターも重要なアイテムでした。当時の安物ラジオはアナログチューニングだったので周波数は大まかにしか分かりませんでした。 大型のチューニングダイヤル(バーニアダイヤル)とクリスタルマーカー(水晶発振子)は通信型ラジオに必須のアイテムだったのですが…

※周波数カウンターがBCLラジオに搭載されるのは1980年代になってからで…その頃にはBCLブームも冷めてしまったようです。


安物の短波ラジオで聞くには、予め周波数が分かっている放送局(パイロット局)を受信して、そこからダイヤルを少しずらして未知なる放送局が聞こえないか?懸命に探していたのです。
インターネットが無い時代ですから、情報源はラジオ雑誌に頼るしかありませんでした。 ラジオ雑誌には通信型ラジオの広告が掲載されているのですが…広告を眺めては、いつかは通信型ラジオを購入したいと思っていました。
あれから40年経って、当時のラジオ雑誌は既に廃刊になっていて、もう売っていません。当時の通信型ラジオはオークションに出品されていますが…かなり高値が付いています。 不動品を掴まされるリスクもあります。 オジサンの少ない小遣いで短波を聞くには中国製ラジオしかありませんでした。
当時の少年の憧れと言えば、他にもアナログ式の大型Sメーターやジャイロアンテナもあるのですが…別の機会に書きたいと思います。

お付き合いありがとうございました