2015年1月8日木曜日

ELPA ER-21T-Nの分解2

ELPA ER-21T-N分解の続きです。

とりあえずOSCコイルの位置が分かったので、個人の方のページを参考にコアを回してみました。
※お約束ですが、分解される場合は自己責任でお願いします。
後で元の位置に戻せるように金属ケースにボールペンで印を付けました。マイナスドライバーでも慎重にやれば調整可能ですが、コア調整ドライバーを使うと調整がやりやすくなります。

IMG_0116

調整前のOSCコイルです 

IMG_0133

調整後のOSCコイルです。 2枚の画像を比べていただくと、黒とピンクのコアが動いているのが分かると思います。OSCコイル調整後に取り扱い説明書のバンド別周波数に入っているか確認をします。

OSCコイル バンド別周波数
SW1 3.85~4.05MHz
SW2 4.70~5.10MHz
SW3 5.95~6.20MHz
SW4 7.10~7.30MHz
ピンク SW5 9.30~10.00MHz
ピンク SW6 11.65~12.05MHz
ピンク SW6 11.65~12.05MHz
SW7 13.60~13.80MHz
SW8 15.10~15.60MHz
SW9 17.55~17.90MHz
SW10 21.45~21.85MHz

OSCコイル調整後はロッドアンテナだけでも聞こえるようになりましたが、素人調整なので本来の受信性能に戻ったかは疑問が残ります。

2015年1月13日追記:基板画像を追加しました

IMG_0138

基板全体…赤い線は周波数カウンターに結線されています。

IMG_0137

ポリバリコン周辺です。

IMG_0135

ラジオ用ICTA2003Pです。ネットで調べると、このラジオ用ICを使った製作記事を見つける事ができます。 ※追記で書いていますが、AGC用電界コンデンサ、C32(33μF)はAGC(TA2003Pの5番ピン)に接続されています。


IMG_0136

アンプ用IC TDA2822 

2015年1月19日追記: 最後に…

色々、調整をやっても、短波帯の感度が上がらないように感じました。これには理由があって…以下、推測になりますが、AGCがズレているように感じます。グーグル先生に聞いて、このラジオで使われているTA2003PのAGCは5番ピンだと分かったのですが、33μFの電界コンデンサが1個付いています…フェージングの山の部分では、一般のラジオと較べても感度不足だと感じませんが、フェージングの谷間に入てしまうと感度不足と感じるのは、もしかするとコンデンサの変更で解消できるのかも知れません。

2015年1月19日追記2: 

C32の電界コンデンサ33μFを10μFに交換してみました。フェージングの谷間に入っても感度低下に陥らず少しは効果があるように感じました。

ラジオを並べて日本語放送をロッドアンテナだけで聴き比べをしてみました。

               JST 周波数khz 放送局名 ER-21T-N akit-6955 PL-660
18:55 6155 KBS S2 33dB ---
19:00 7325 CRI S2 58dB S3
19:30 12085 モンゴルの声 入感なし 入感なし S1
19:55 11740 NHK国際放送 S1 --- S2
20:03 12020 ベトナムの声 S1 16dB S1
20:10 6070 チョソンの声 S2 33dB S2
20:15 9735 RTW S2 47dB S4
※PL-660は感度切り替えをLowで使用 ---は比較なし  

ELPA ER-21T-Nはコア調整をしても、PL-660のLocalモードよりS1つ感度が低い結果となりました。これ以上は改善されないので、ラジオ用ICの限界だと思います…それなりに精一杯頑張っているのです。

アンテナは20cmと短いのですが、頑張っているのが、aitendoのakit-6955・DSPラジオキットでした。 稚拙な記事に長々とお付き合いありがとうございました。

2015年4月8日 追記: ツマミを接着してみました
続きはこちら→「ER-21T-Nツマミを付けてみた」